クマの種類によっては、おかあさんになるにあたり、少し変わった特徴があるのですが、ご存じですか?
『着床遅延』(ちゃくしょうちえん)という言葉を聞いた事ありますか? この特徴は、赤ちゃんのもとになる受精卵がおかあさんの子宮内で、フワフワと漂い、ある時期が来ると、ちゃんと子宮の壁にはりついて、赤ちゃんが育っていく!!というのです。 ある時期というのは、夏(7・8月頃)に交配をして、秋(10・11月頃)に餌をしっかり脂肪として蓄え、冬の冬ごもり【冬眠ともいう】(1・2月頃)をするのですが、この冬ごもりが始まるのを合図に、子宮の壁にはりつき、赤ちゃんが育ち始めます。 なので、マタニティ生活の実態は、交配して冬眠前までの期間の何のお腹に変化のない5~6ヶ月の期間と、実際に赤ちゃんが成長を始める2~3ヶ月の期間となります。 赤ちゃんが成長を始めて、生まれるまでは本当にあっ!!という間なので、人間のようなお腹が大きくなり動き辛い、腰が痛い、体重の調整など…必要ないのですッ(*。*;;) 実はうらやましいようなマタニティ生活ですが、この後が本当に大変ですッ。 冬ごもりの期間は断食です。そのための脂肪の蓄えを秋にするのですが、お乳を与え続けるおかあさんクマのエネルギーはどんどん消費されていきます。それでも、餌となるものに出会える春までは、冬ごもり育児生活を行うのです。そして、一人きりで育児を続けるのです。 おかあさんグマに拍手ッ!! 人間のマタニティ生活は出産までが本当に長く大変です。しかし、出産後は、支えてくれる家族がいて、さらに栄養の摂れたご飯を食べることが出来て、かなりゆとりがあります。 こんな不思議な特徴をもつ、クマについて興味が湧きましたか? この特徴は、カンガルーにもあるのですが、近年の調べでは、哺乳類である人間にもみられる事があるとも言われています。 妊娠とは本当に不思議な力と偶然の運命を感じます!! 現在、人間のマタニティ生活をしている私とおかあさんクマの気持ちを比較してみました。 このおかあさんグマの気持ちを考えると、マタニティ生活も悪くないなぁと日々感じます。 おかあさんグマの愛情をたっぷり注がれた赤ちゃんグマに、是非皆さまに会いに来てほしいと思う、今日この頃でした。
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2月 2020
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