レッドリストとワシントン条約について
絶滅危機動物の絶滅の危険性レベルを分類、明記した表「レッドリスト」と、絶滅の恐れのある野生動植物の保護または、国家間の取引の規制レベルを分類、明記した条約が「ワシントン条約」です。
●IUCNレッドリストの説明
IUCN(International Union for Conservation of Nature and Natural Resouces / 国際自然保護連合)は、自然保護を目的にする国際的な自然保護団体です。このIUCNにより調査・発行する絶滅の危険性をカテゴリーで分類したリストが「レッドリスト」です。
●ワシントン条約(CITES)の説明
1973年にアメリカ合衆国のワシントンで採択されたワシントン条約(CITES)は、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約です。世界のかけがえのない野生動植物の特定の種が過度に国際取引される事を規制し、採取・捕獲を抑制して絶滅のおそれのある野生動植物の保護を目的とした条約です。この条約は、絶滅のおそれがあり保護が必要と考えられる野生動植物を付属書I、II、IIIの3つに分類し、それぞれの必要性に応じて国際取引の規制を行うとしています。条約名のCITES(サイテス)はConvention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora の頭文字をとったものです。